太陽光発電の売電制度

固定価格買取制度(FIT)とは

固定価格買取制度(FIT)とは

FIT(Feed-in Tariff)とは、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定期間、一定価格で買い取ることを国が約束する制度です。

太陽光発電システムの導入を促進し、再生可能エネルギーの普及を目指すことを目的として設けられた制度ですが、地球温暖化対策やエネルギー安全保障の強化への貢献、さらには新規産業の創出や雇用拡大にもつながることが期待されています。

全量買取から余剰買取へ変更

太陽光発電システムの買取には「全量買取」と「余剰買取」の2種類があります。

「全量買取」とは、発電した電気を全て電力会社に売電すること、「余剰買取」とは使いきれず余った電気を売電することを指します。

以前は、kW数に関係なく「全量買取」制度を適応することができましたが、現在は50kW以上に限り適応され、家庭用太陽光発電システムの場合は「余剰買取」が適応されます。

また、家庭用太陽光発電システムの場合でも、10kW以上50kW未満については、太陽光発電が発電した電力の30%以上を自家消費に充当しなければ余剰買取してもらえないという条件が設けられています。

岡山県におけるFITの仕組み

岡山県におけるFITの仕組み

固定価格買取制度(FIT)については、岡山県内外に問わず全国一律で同じ仕組みですが、発電設備の導入年度や規模によって異なるものの、買取金額は2024年度は1kWhあたり16円、2025年度以降は1kWhあたり15円となっています。

買取期間は10kW未満の場合が10年間、10kW以上50kW未満の場合で20年間です。

FITのメリットと注意点

FITには、安定した売電収入が得られる、環境に貢献できる、エネルギーの地産地消を促進できるなどのメリットがあります。

一方、FITの買取価格は年々低下傾向で導入時期によっては想定していたほどの売電収入が得られない可能性もあること、更にFITを利用するには申請手続きや設備認定が必要なので、これらの手続きにはある程度の時間と手間がかかる場合があります。

FITは、太陽光発電システムの導入を検討する上で、経済的なメリットだけでなく環境への貢献やエネルギーの地産地消といった側面も考慮できる制度ですが、導入を検討する際にはメリットだけでなく注意点も理解した上で、総合的に判断することが重要です。

家庭用でFITを利用しない場合は?

岡山市にお住まいの場合は、FITを利用しない場合でも太陽光発電システムの設置に対して最大10万円の補助金が支給されます。

補助金を活用することで、初期費用を抑え、より早く投資回収できる可能性が高まりますので、FITを利用しない場合は、補助金の活用をおすすめします。

FIT終了後の11年目以降の買取は

太陽光発電パネル設置から11年目以降も、太陽光発電システムで発電した電気を自宅で使い、余った電気を電力会社に売る仕組みは同じですが、買取価格が変更となり、買取価格は電力会社によって異なるものの、おおむね8円~9円/kWh程度です。

また、買取を行うには、電力会社との間で余剰電力買取契約を結ぶ必要があり、FIT期間終了後に自動的に切り替わるわけではありませんので注意が必要です。

FIT期間終了後も売電収入を得ることができますが買取価格はFITよりも低くなることを認識しておきましょう。

現地調査・無料見積もり依頼