太陽光発電システムは、メンテナンスフリーと思われがちですが、屋外に設置されているため、雨風や紫外線、気温の変化、鳥の糞や落ち葉などの影響により、劣化したり発電効率が低下することがあるので、実際には定期的なメンテナンスが必要です。
定期的なメンテナンスによって、発電効率を高く保ちシステムの寿命を延ばすことが可能です。
放置するとどうなるの?

パネルに汚れや鳥の糞などが付着すると、太陽光を十分に受け取れなくなり、発電効率が低下して発電量が減ってしまいます。
また、配線や接続部分の劣化、パワーコンディショナーの故障など、様々なトラブルが発生しやすくなるため、システム全体の寿命が縮んでしまう可能性が考えられます。
さらに、放置した故障や不具合が原因で、火災や感電事故が起こる危険性も高まります。
これらのリスクは、発電量の低下による売電収入の減少や、故障による修理費用など経済的な負担の増加に繋がりますので、出力50kW未満の住宅用太陽光発電システムの場合、法定点検の義務はありませんが自主点検を行うことでリスクの軽減に繋がります。
定期的なメンテナンスで、安心・安全・快適な太陽光発電ライフを!

太陽光発電システムの自主点検は、所有者自身で定期的にシステムの状態を確認し、異常の早期発見や予防に役立ちます。専門業者による点検とは異なり、特別な資格や技術は必要ありません。
発電量の確認
発電量や売電量を定期的にチェックし、大幅な減少がないか確認しましょう。発電量が急に減っている場合は、システムの故障やパネルの汚れなどが考えられます。モニタリングシステムや電力会社の検針票を活用して、こまめにチェックしましょう。
パワーコンディショナーの確認
パワーコンディショナーは、太陽光で発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する装置です。パワーコンディショナーのランプ表示や異常音を確認し、運転状態やエラー表示がないかチェックしましょう。
周辺環境の確認
太陽光パネル周辺の環境も、発電効率に影響を与えるため、自主点検の際に確認しましょう。具体的には、パネル周辺に草木が生い茂って影になっていないか、建物の影や新たに設置された電柱などによって影になるものがないかを確認します。
自主点検の頻度
太陽光発電システムの自主点検は、少なくとも月に1回程度は行うようにしましょう。雨や雪が多い時期は、パネルに汚れが付着しやすかったり、雪の重みで破損する可能性が高くなるため、回数を増やすことをおすすめします。
目安となる修理費用
太陽光発電システムの修理費用は、製品の瑕疵(製造上の欠陥)による故障以外は、基本的に実費となります。 主な修理費用の目安は以下の通りです。
パワーコンディショナーの交換 | 10万円~30万円程度 |
パネルの交換 | 1枚あたり5万円~ |
配線や接続部の修理 | 5万円~ |
その他、部品交換や修理内容によって費用は異なります。
不安な方は万一に備えて火災保険の加入をおすすめします
落雷などによる被害は特に多く、高額な修理費用が発生する可能性があります。
火災保険の中には、太陽光発電システムの修理費用を補償してくれるものがあり、万が一のトラブルに備えることができますので、太陽光発電システムを設置する際には、火災保険への加入を強くおすすめします。
あったか堂では、火災保険の加入についてもアドバイスをいたしますのでお気軽にご相談ください。
